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歓ママの独り言をぽつり、ぽつりと不定期で更新してみまーす。


by kanandmama
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祥月命日

今日は義父の9回目の祥月命日でした。

結婚と同時に主人の両親と同居し早22年。

結婚が決まって同居するときいた私の友達は皆口を揃えて「あんたには絶対ムリ~」と変な太鼓判を押されながらも新婚生活がスタートした。

主人は三人姉弟の末っ子長男。
私は二人姉弟の長女。しかも箱入り~??
親同士の年齢も一回り以上違う・・・
まるっきり生活環境も変わってどうなることかと思ったけれど。
どうにかなるものよね。

でも世に言う「嫁姑」のいざこざもなく・・・(これは一重に義母のおかげ)
本当に楽な嫁稼業をしてきている。
何も出来ない私にひたすらガマンしてくれて一から教えてくれた義母。
私もそんな義母に甘えっぱなしの22年だと感謝している。

義母のお友だちにも本当の娘さんかと思ったわ。と嬉しい言葉をもらい、その気になって夜遊びもしたし・・・
そりゃぁ、義母だって文句の一つや二つや百や千、言いたいことはいっぱいあったと思う。
でもいつも穏やかに接してくれてそれが私の救いかも。。
(義母にあったことのある、あの人やこの人は、きっとうなずいていると思うけど・・・)

我が家ではいつも主人が悪者・・・
何かあれば、義父と義母と私がタッグを組み、そうやってうまくやってきた気がする。
夫婦もそしてその親とも元は他人。でも家族として暮らすのだから遠慮は無用だと思う。
ただ、少しのガマンとたくさんの優しさを持って接していけば自然と家族として成り立っていくのではないかなと感じている。


義父は時計の修理の職人さんで病気に倒れるまでずっと仕事をしていた人だった。
仕事柄、小さな部品を扱うのでとても神経を使う人だったけど、子供たちのことは可愛がってくれて仕事机の上にはいつも子供たちにあげる飴がおいてあったっけ。
それを貰いにじいじの膝に座って食べている子供の姿は今でも思い出す。
義父が倒れたとき、「○○ちゃん(私の名前)は子度たちのことを第一に考えてあげて」と義姉たちがもっぱら義父の面倒をみてくれた。
私は時々お見舞いに行った程度・・・
手狭になった以前の家からの引越しを考え、住みやすい老後を暮らせるようにと、バリアフリーやメーターモジュールの家を建て横浜から今の家に越してきて、新しい家に義父を迎える準備をした。
義父も車椅子に乗って新しい家にやってきた。
子供たちも義父が大好きだったのでワイワイ賑やかに過ごそうねと子供たちにできることをしてくれた。
でもそんな楽しい日もほんの10日ほどで義父は容態が悪くなり再入院。
今度の病院では24時間交代で義母も主人も姉たちも、もちろん私も泊まりこみで看病した。
そんなある日、義姉が「まったくさぁ、私がそばにいるのにお父さんたら、○○は来ないのか?っていうのよ。」と・・・
「え?さっき帰ってきたばかりなのに?何か怒ってるの?」と聞き返した私
「あんたの方がいいらしいよ」と義姉。
いろいろな面で細かな義父がちょこっと苦手だった私だけど、このときばかりは本当に嬉しかったなぁ・・・
義姉の手前、心の中で「よっしゃぁ~」って思ったよ。

そして9年前の今日、病院に泊まっていた主人から電話・・・
「みんな早くおいで」・・・と。
子供たちは学校に行っていたので私たちだけとにかく病院へ。
でも病院に着いたときはもう穏やかな顔で眠る義父がいた。
78歳。。戦争も体験しとても苦労した義父の生涯が閉じられた日。
あの日も今日のように秋晴れのとても良いお天気だった。

そんな義父が眠るお墓は近くにあるので時間のある限り、月命日、お彼岸、お盆のお墓参りはかかさないようにしている。
子供たちも成長し、なかなか時間がとれなくてあまりいかれないようになったけど、ばあばの部屋にいるじいじに向かって、いつも話かけている。
学期の終わりにもらってくる成績表だってちゃんとじいじのところへ見せにいき、ときにはじいじのお菓子を「ちょうだいねぇ」と言ってはもらって食べてる。
うちの家族はみんなじいじが大好きなんだなぁ・・・・

今日は、息子は大学休みの日だし、娘たちも文化祭の代休でお休みということで、仕事の私をおいて義母と主人とお墓参りに行ってくれた。
義母が「じいじの好きだったお蕎麦屋さんに行こう」と誘ってくれて夕方私と合流して横浜にあるお蕎麦屋さんで、じいじの分までお蕎麦や天丼を食べてきた。


義母も82歳、確かに体は小さくなったけど、まだまだ元気。
我が家は義母がいないとみんなが困る。
だからもっともっと元気で長生きしてほしい・・・

じいじ・・・もう少し一人で待っててね。
まだまだ、ばあばを頼りにしてる嫁なのよ。


もうすぐ実の親と暮らした年月よりも今の苗字に変わった年月のほうが長くなる。
旦那様、ばあば、そして子供たち・・・
こんな私だけど、これからもよろしくね。
by kanandmama | 2006-10-17 23:28 | 家族